3分で分かる試合の要点!「ラ・リーガ第3節 バルセロナvsビジャレアル」2020‐2021
閲覧ありがとうございます。Rantです。
今回から、「3分で分かる試合の要点!」シリーズで、サッカーの試合を振り返る記事を更新していこうと思います。
日本人が1分で読める文字量は平均で400~600文字と言われていますので、1要点(500文字程度)×3本 を目安に作成していきます。まだ試合を観ていない方の「予習」も、既に観た方の「復習」にも役立つような内容にしていきます!
なお、試合結果のネタバレ防止のためにスコアは極力伏せますが、得点シーンの振り返り等を行う場合もありますのでご了承ください。
本日は、「ラ・リーガ第3節 バルセロナvsビジャレアル」 を扱います。私はバルサファンなので、バルサ視点での振り返りとなります。
ではいきましょう!!!
「4-4-0から4-5-0へ!」~バルサのフォーメーション変化~
昨季(19-20シーズン)と今節を比較した場合、バルサのフォーメーションで変更点が目に付いたのは ①1アンカーから2ボランチに ②守備時の人員配置 でした。この2つのうち、私が注目したのは②の守備時の配置です。
昨季まではメッシ・スアレスの攻撃力を活かすために、両者は一種の守備免除をされていました。それが一因となり、ローマ・リバプール・バイエルンとここ数回のCLでは痛い黒星をつけられました。
今季はスアレスの移籍により、守備時の「特権」を持つ者が減ったため、守備時は「4-5-0」のような形になりました。グリーズマンがメッシの代わりに右サイドの守備を担当。前プレス時にはメッシの動きを合図に中盤のセット位置から全員が前へ出ていく動きがみられました。
昨季のCLを観て分かるように、2人の守備免除による8人でのブロック構築は非現実的でした。今季は、中盤での人数を1人増やしたことで、ボールを相手に持たれたときにどのように対応できるかが注目ポイントです。
「150億円が果たす汚れ役」~グリーズマンの役割~
上述した守備時の「4-5-0」や攻撃シーンにおいて、グリーズマンの動きは注目すべきものでした。
まずは守備時についてです。グリーズマンはブロックを作る際には中央から右サイドに流れ、敵SBやSHに対応します。右SBのS・ロベルトをヘルプする等、彼の持つ献身性はバルサの弱みである「右サイドの守備」を改善するかもしれません。
攻撃時には、相手DFラインとの駆け引きを行い味方にスペースを作っていました。象徴的なのは、①裏抜けでの敵DFライン押し下げによる、コウチーニョ・メッシへのスペース作成 ②2得点目のアルビオルとパウトーレスの間を抜ける動きでファティを浮かせる ③右サイドで幅をとり、S・ロベルトのインナーラップを誘発する でした。
移籍金150億円のプレーヤーが行うタスクとしては不十分だと思う方もいるかもしれませんが、チームにとっては必要な黒子役を立派に果たしていたと思います。
「困ったらレオ!は卒業!?」~メッシの負担軽減~
昨季のバルベルデ、キケ・セティエン監督により、チームのレオ・メッシ頼りは異常なものとなっていました。「ボールを持ったらまずはメッシ」「困ったときはメッシに預ける」はこの天才に対し、フィニッシュと構築の双方を負担させるものとなっていました(それでもこなしていたメッシはやはり宇宙人…)。
しかし今節は、良い意味で「メッシ離れ」ができていました。その理由は「コウチーニョのトップ下起用」が大きいと思います。 彼がライン間でボールを受けることで、メッシはビルドアップを助ける必要が減りました。実際、今節ではメッシが相手のMFと正面で対峙をするシーンはほぼ見られませんでした。これにより、メッシには最終フェーズで力を大いに発揮することができるようになります。
創造性を持つコウチーニョは、メッシを指揮者の重荷から解放させ、純粋なエースプレーヤーへと変える存在となるでしょう。
以上、簡単な試合の振り返りでした。新生バルサへの不安は多々ありましたが、クーマン監督は短期間でよくここまで仕上げたと思います。ビジャレアルの相手としてのクオリティの低さは気になりましたが、今季のバルサの良い幕開けでした。